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診療放射線技師のあずきち(@azukichi79)です。日々仕事で検診業務を行っているんですけどね、今日はちょっとお願いというか、知っておいてもらいたいことがあるので書きます。
今日はちょっと真面目な話ね(ちょっとだけねw)
【要精密検査】って結果が来たら?
もしあなたが、検診を受けた結果【要精密検査】って結果が来たらどうします。。。?
『もちろん、すぐ受けに行くよ!』ですか?
『怖いからできたら受けたくないなぁ。。。』ですか?
俺の経験上、大体の人はこのどちらかだと思います。
中には『検査結果が信用できんからもう1回、受けたい』なんて言う人もいましたけどねぇ(・_・;)信用できないのにもう1回受けるとか・・・w
もちろんすぐ受けに行くよって人は、今日の記事、はあんまり役には立たないです。それでOKです。まぁ時間あったら読んでいってくださいなw
怖いから受けたくないって人はぜひ読んでってくださいね!!
検診をやってる側の人間としたら『すぐ受けに行くよ』って言ってもらえるのが一番なんだけどな。なかなか全員がそう言ってくれるわけではないです。
精密検査を受けない人はどれくらいいる?
精密検査って受ける人ってどれくらいいると思いますか?
実は検診機関というところは、精密検査になった人がちゃんと受けてるか確認をしています。俺の職場でも、ちゃんと受けに行ってるか確認してますよ。
精密検査を受けると医療機関から、精密検査の結果が返ってきます。結果がどうだったかまでわかります。これは、検診の精度を上げるためにやっています。
そんな中で感じるのは、だいたい3~4割の人は受けてないイメージ。
あ、いま安心したでしょ?『3~4割もいるんかって』安心したらダメですよ?
あなたが受けてないのわかってますからねw
俺が今日言いたいのはね、なんで受けないの?ってこと!!
要精密検査になったのに受けないって、検診を受けてる意味がないやんって思うわけ。もちろん精密検査受けるか、受けないかは、個人の自由ですけどね。
でもな、せっかく検診を受けたのに、精密検査受けないなんてスンゲーもったいないなって思うわけ。
『怖いから受けたくないなぁ。。。』って思っている人!!
今日はその【怖い】っていうのが、間違っているよってことをお伝えしたいと思います。
怖いってなんでなの?
うちの職場では、精密検査を受けてない人に受診勧奨っていうことをやっています。
簡単に言うと、精密検査受けてない人に、はよ受けに行け 早く受けに行ってくださいねって言う仕事。まぁ、電話をかけるんだけど、その時になんで受けに行きたくないんですかって聞いてみると、結構多いのが『なんか、悪いものが見つかったら怖い・・・』って言う人ね。
俺は、心の中でこう思うわけです『ほな、なんで検診受けてん!!』って。
これは、そもそもの考え方がずれてきてんじゃないかと思ってて
本来であれば、
【要精密検査の結果来る⇒検査受ける⇒何か見つかる⇒早く見つかってよかったね】
【要精密検査の結果来る⇒検査受ける⇒何も見つからない⇒何もなくてよかったね】
このどっちかになるはずなんだよね。
だけど精密検査受けるの怖いなぁって言う人は
【要精密検査の結果来る⇒何か見つかったら怖い⇒見ないふりしよう(⇒次の検診を受けてその時に考えよう)】
ってなっちゃてる感じなんだよね。
イヤイヤイヤ、オーイ(゚Д゚)ノ)って思うわ
この考え方の方が、精密検査受けて今何か見つかるよりも、何倍も怖いぞ?
この考え方、1番怖いのどこかわかります?
(⇒次の機会に受けてその時に考えよう)
この部分がもうめちゃくちゃ怖い(;´д`)
ねぇ、その次の機会っていつなの??3ヶ月後?半年後?・・・・・1年後?もし、なにか病気があってそれを1年放置したら。。。って思うと怖くない?
1年も放置したら、あかん病気なんていっぱいあるのにって思うのよ。
他には自覚症状がないから、大丈夫っていう人もおるけど、それこそ検診受けている意味が違うよ。
自覚症状がないからこそ受けるのが検診です。自覚症状あるなら、お医者さんに行くでしょ?
なんで精密検査を受けなきゃいけないのか?
だって、検診なんて病気自体を見つけることなんてできないもん。ってのが答えw
おいおいなんでやねん。病気を見つけるために受けてんねんやろ!!
って思ったでしょ?
病気を見つけられへんなら、なんで検診受けてんだって話になるよね。
そもそも検診って、何のために受けてんのって話なんだけどね、まず言っておきます。
病気自体は見つけられません。これは間違いないです。
あなたが送られてきた結果を、もう一度見てください。例えば血糖値が高ければ、「糖尿病の可能性があります。詳しい検査を受けてください」っていうふうに書いてありませんか?(少しずつ文言は違うと思います)
病気を見つけるわけじゃなくて、病気かもしれない兆候を見つけるのが検診なんですよ。
だから、自覚症状があったり病院で診てもらってる人は検診なんて受けないでしょ?病気が見つかってるんだから、受ける必要がない。
逆に言えば、自覚症状がなかったり普段、医者にかからない人が受けるのが検診ってことだよ。
検診は、病気の兆候を見つけるのが目的なので、例えその兆候が見つかっても病気かもしれないし、病気じゃないのかもしれない。そして、その兆候が本当に病気なのかどうかを調べるのが精密検査なんだよね。
つまり、【要精密検査】って結果は『この兆候は、もしかしたら病気かもしれないけど、この結果ではハッキリと分かんないからもっと詳しい検査を病院で受けてきてね』って結果なだけなんだよね。
だから、例えば胸のレントゲンで要精密検査になった場合。
これは、『胸のレントゲン上で影がうつりましたよ。でもその影が悪いモノかどうかはわかりませんから、病院で詳しい検査受けてきてね』っていう意味合いのものなんです。
これだけのことなんですよ。もちろんその影が悪いモノ(例えば肺がんなど)って可能性もあるけど、詳しい検査(例えばCT検査とかPET検査とか)を行わなければ誰もわかりません。(まぁ、その病気特有の影ってのはありますけどね)
むしろ、精密検査になって受けに行っている人でがんが見つかる人って圧倒的に少ないよ。ほとんどの人は、精密検査受けに行っても『異常なし』だったり『1年に1回の経過観察でいい』って結果ですからね。
要精密検査になったって、そんなもんなんです。
そりゃ精密検査になった人の80%が、がんが見つかるだったら、めっちゃ精密検査の通知来たらビビりますけどねwそんなことはあり得ません。
もう10年以上検診業務やってますけど、検診受けた人の中でがんが見つかるの人って1%もいないですよ。
それぐらいの発見率なんです。まぁ、怖いって気持ちはわからんでもないんですけどね。←オイ
だから、精密検査の通知が来たところで何も怖くはないんだよね。だって異常なしの人がほとんどなんだから。
だけど病気が見つからないわけじゃないよ。だから精密検査は受けなきゃダメだよ。
検診だけ受けてたって意味がないんだよね。 検診と精密検査はセットのもんだって覚えておこう。
そして、 精密検査を受けないことのほうがよっぽど怖いってこともね!!
だから今日俺が言いたいのはね、
「精密検査だからって、構えずに気軽に受けてほしいな」ってことです。
これだけが、どうしても今日伝えたい事です。
それでも精密検査を受けたくない人に。。。
とここまで書いてきたけど、それでもやっぱり怖いから、もう1回検診受けたいって人もいると思う。そんな簡単に考え方は変わらないと思うし。。。
じゃあ、こういうのはどうかな?
検診はあくまで検診です。初めから詳しい検査なんてしていません。できるだけ簡単に大勢の人が受けられるようになっています。その分、要精密検査という結果が出る人が多くなります。
これは基本的に変わりません。
だったら、 はじめから詳しい検査受けたらいいじゃないかってこと。
そんなときに、受けるのは検診じゃなくて、人間ドックですね。人間ドックは料金が高くなりますがその分、はじめから詳しい検査を受けることが可能になります。
例えば、肺のレントゲンを初めから胸部CT検査を受けられたり。胃のバリウム検査ではなくて、内視鏡検査を選べたり。どちらも精密検査でもよく使われる検査です。
人間ドックを受けるか、定期の検診を受けるかは人それぞれです。簡単に受けられて、精密検査も必ず受けるよって人なら検診でもいいでしょうし、精密検査という結果が来るのが嫌な人は、初めから人間ドックを受ければいいと思います。その人の考え方次第です。
だけど どちらにしても、精密検査は受けようねってことです。
この記事読んで、少しでも精密検査受ける人が増えて早期発見が多くなればいいなって思います。
あずきち(@azukichi79)でした。
肺野結節影の要検査が出ており躊躇しておりましたが、記事を読んで再検査を受けることにしました。
勇気を下さりありがとうございます。
結果が出たらご報告させて頂きます。
マンモグラフィー後、再検査の通知が来ました。正直とても怖くてたまりませんが、どうか異常なしと出るように祈りながら行ってきます。
検診結果が怖くて封も開けられずに放置していたところ、「要精密検査なので早く受診を」との通知があり、イコール癌?とパニくって色々調べ、こちらに辿り着きました。
このままだと不安でいっぱいの年末年始でしたが、癌が見付かる人って圧倒的に少ない、との言葉にホッとして、心穏やかなお休みを過ごせます。
もちろん、年始に精密検査受けてきますよ。
受診の怖さがかなり減りました。有り難うございました。